全体の調整は終わっていたEB10。2月に入ってから塗装にとりかかりました。

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2月16日、まずミッチャクロンを吹き、それから下塗りのラッカープライマーを吹きます。

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まだ外は寒いので、早く乾燥するようドライヤーで暖めます。

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2月18日、下塗りしたら凸凹が目立つ部分があったので、パテを盛って修正します。

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2月27日、足回りは問題なく、組立てて試運転もすませました。回転部分にはたっぷりと油を回し、非常にスムーズです。

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3月1日、何度かパテ塗り、ペーパーかけを繰返し、まぁこれでよかろうという状態になりました。しかし、プライマーを吹いたら一部がボテ塗りになり、ペーパーかけやらコンパウンドで磨いたりを繰返しました。このあと、ダイヤ改正絡みや桜の撮影で作業はしばらく中断です。

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4月12日、本塗りに備えてラッカーを確認。いずれも狭山のオジサンの遺品です。

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4月15日、セオリーどおり、黄色から吹きます。

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前面は真鍮板で作った型紙から切出します。

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4月16日、マスキングしてブドウ色2号を吹きます。高速試験を行ったEH1014にしようという魂胆です。ところが、濃度は適切なはずなのに、ちょっと吹くとすぐにスプレーガンのノズルが詰まってしまいます。ビンをよく見ると底にコーヒーのカスみたいなのが溜まっていました。新品のはずなのに、もしかして祟りなのだろうか。

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ブドウ色2号にそれほど執着はないので、すぐに作戦を変更して黒を吹きます。これは玉電でも使って素性がわかっているから安心です。

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マスキングテープを剥がします。黒との対比で黄色が単色よりずっと鮮やかに見えます。吹込みはほとんどなかったけど、塗分け部分の段差を削ったり、マスキングテープの糊を除去するのに結構手間を食いました。糊の跡はアクリル塗料の溶剤(タミヤのX-20A)よりエナメル塗料用のX-20の方がよく落ちますね。
 意外と曲者だったのがナンバープレートで、エッチングの彫りが浅く、磨き出すと地の部分まで塗料が剥げてしまいます。エナメル塗料を薄く溶いて塗っても磨けばまた剥げる。最後は極細の油性ネームペンで修正しましたが、完璧とはいえません。

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5月1日、仕上げのクリアーを吹きます。フラットベースを混ぜて半艶くらいにしました。

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5月2日、台車の止めネジも筆塗りでグレーを差しておきます。溝をパテで埋めれば完璧ですが、そこまでしなくてもそれほど目立ちません。

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5月3日、ライトの配線もして車体を固定しようとしたら、片方の車体横梁のネジがバカになりました。通電させるためタップでさらった時、少しこじってネジ山を潰してしまったようです。仕方がないのでお手紙は書かず、3mmネジにこんな加工をしました。横梁は両側に角線の補強を入れているので、帯板がそこに嵌まり込んでネジ自体が回ってしまうのを防ぎます。

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赤丸の部分、手探りで溝に嵌め込み、念のためゼリー状の瞬間接着材で固定しました。

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ナットは3mmですが、昔のJIS規格なのか手持ちのナット回しだと引っかからず、ラジオペンチで締めつけました。台車と車体の間に反響防止のゴムシートを挟むようにしましたが、正面から見ると車体と台車の隙間があくのと、消音効果もたいしたことはないので、シートなしとしました。

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完成です。

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反対側。3線式は逆転機のある方が公式側になるのだろうか。

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正面がちのアングル。走っているシーンは撮れませんが、前照灯もしっかり点灯します。こうなるとコンテナ貨車が欲しい。