このところ「もう撮りたい車両がない」、「近頃の車両は移動の道具になっていてつまらない」などと呟かれているブログをよく見かけます。だいたいは「鉄」活動のピークが国鉄時代だった方だろうから、もうそこそこ老成して解脱の境地に達しているのでしょう。考え方は人それぞれですが、今時の鉄道だってそんなに無味乾燥なものではないと思うのです。
 私は解脱どころか今でもミーハー気分が抜けきらないので、どうこういっても鉄道趣味の原点は車両だろうと考えています。昨今のわけわからん顔付きの電車だって、よくよく観察すれば突っ込み所はいくらでも見つかるし、「最近の車両の形式はわからん」なんていっていたら脳ミソはますます固まってしまいます。読書百遍、意自ずから通ず。わからん電車はまず百編乗ってみましょう。といって自分の行動を正当化しつつ、西武の撮影は続きます。

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2000系の田の字窓車は屋根にグロベンが乗っています。モハ63以来お馴染みのやつで、モハ90の量産車がグロベン乗せて出てきた時のガッカリ感は、今でも忘れられません。そんなグロベンも今や絶滅危惧種の仲間入りして、首都圏で見られるのはこの田の字窓車だけ(だと思う)。ならばグロベンがはっきり見えるようなアングルで撮れる場所はどこかと1週間考え、6月7日の午後、東伏見~西武柳沢間の横断橋に来てみました。
 写真の上が東伏見、右が東伏見公園で、線路の下を道路が通っています。肝心の線路の上は覆いがあり、こんなアングルが精一杯。はっきりいって「ダメだこりゃ」です。

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東伏見がダメならこちらはどうだと、翌8日に出撃したのは井荻。跨線橋の窓が開けられるのでこんな具合に撮れます。う~ん、模型の参考写真ならいいけど、列車写真としてはおもしろくない。これは2007Fの下り寄りに2連が付いた10連で、30分くらいしたら拝島行き急行で下って行きました。ならばまたあの場所で待ち構えよう。

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小川~東大和市間の小川9号踏切。1日に来た12号踏切の少し手前で、条件はこちらの方がよいのですが、前回は三脚を立てた先客がいたので諦めました。渡った左側は自動車教習所、右側は栗の木が植わっています。多摩地区は栗の栽培が結構盛んなのです。電車を待つ間は日陰に入れるのがありがたい。

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来ました。列車写真としては及第点だけと、グロベンがほとんど見えません。

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小川に戻り、国分寺線で2駅目の恋ヶ窪に来ました。さきほど小川で2027Fが動いているのを確認していたので、こいつをバックに見えている横断橋から撮ろうというわけです。

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約20分後に東村山から戻ってきました。グロベンばっちりです。ちょうど真っ昼間だけど薄~い雲がかかり、側面もそんなに潰れずにすみました。

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振返って1枚。交換するのは新2000系です。屋根上に拘らなければ頭を揃えたシーンの方が絵になりますね。もちろんそれも撮影していますが、ここでは割愛します。

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小川の定番スポットでもう1枚。グロベン強調で私としては高い位置(目の高さ)で構えました。後1両に影が落ちているのは目を瞑ろう。

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東村山で乗換えて所沢に向かいます。狭山線西武園線が左に離れた所で、高架工事のため東側に1線分寄せられています。

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所沢の新宿線下りホームにある狭山そばて腹ごしらえ。なんのかんので14時近くになっていますが、私の昼食時間としては定時です。かき揚げそば430円、可もなし不可もなしで、トッピングが七味しかないのが減点対象になります。食べ終わった頃に天気予報どおり空模様が怪しくなり、このまま帰ろうかと思っていたら2063Fの池袋行き各停を目撃しました。さてどこで待受けようか。

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パンタがよく見える所はここだろうと見当をつけたのは大泉学園。島式ホームなので被られる心配はないけど、架線を吊るビームが邪魔しています。ホーム先端なので屋根はないし、ポツポツ降出してきたので場所を変えます。

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1駅移動して石神井公園。予想より早めに戻って来ました。いろいろ邪魔者があってベストポジションではないものの、一応パンタが6個上がっているのはわかります。

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先が短いメトロ7000系がきたので下りホームまで走り、後追いを1枚。感度を800に上げ、f5.6、1/250秒です。スピードが出ていないからほとんどブレもなく、3色LEDも読取れます。15時を過ぎ、天候は回復しそうもないので、練馬からバスで帰宅しました。

*もうごく一部の西武ファン以外は食傷気味と思いますが、まだ続きます。