モハメイドペーパーの      何が出てくるか2

かなり「鉄」分が多めの内容になっています。             2019年11月以前のバックナンバーはこちら。             http://jorctk.cocolog-nifty.com/                    カウンターはココログからの通算です。

木津川

大阪の渡船

 世の中師走になったようですが、このブログはまだひと月前の南海関連ネタで引っ張ります。

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今回に限らず、大阪に行くときはこの地図をバッグに入れておきます。スマホがあれば自分がどこにいるかまでわかるのですが、スマホを持たない私には心強いパートナーです。

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南海汐見橋線の津守付近、線路が最も木津川に近づくあたりを見ると、川を横切る赤い線と落合上渡の文字が確認できます。これはもしかして渡し船?、そういえば大阪には市営の渡し船が何箇所かあると聞いています。よく見れば少し下流に落合下渡というのもある。線路からそう遠くはなさそうだから、これもぜひ見ておこうと思っていました。なお、ちょっと上流にある木津川水門は現地に着くまでノーマークでした。

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ちょうど津守と木津川の中間あたりで落合上ノ渡(おちあいかみのわたし)と表示された信号機を発見。しかしその先の道は細く、鉄工所かなんかの敷地に入ってしまいそうな感じ。まぁ、ダメなら戻ればいいやと足を進めます。

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垂直の剃刀堤防に突当たったら、スロープでこれを乗越えます。

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ここはもう川の上。水面からは4・5mあるかな。落ちたらまず上がれません。すぐ上流に見えているのは、な・な・なんと、日本全国でも大阪市内に3箇所だけしかないというアーチ型水門じゃあ~りませんか。これも一応の予備知識はあったものの、まさかここでお目にかかれるとは。思わず「おぉぉぉぉ」と声が漏れました。

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水門のアップ。アーチ型にしたのは水面からの高さを稼ぐためで、ここのほかに安治川と尻無川にもあり、安治川は大阪環状線の車窓からも注意していれば見えます。いずれも1970年頃の完成ですが、てっぺんに継ぎ目があるので津波には弱い、停電になると水門を下ろせない、などの短所もあり、今後10年くらいで一般的なギロチン式の水門に置換えられるそうです。

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このあたりの川幅は100m、船は向う岸(大正区になる)に待機しています。

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朝夕は10分ごと、それ以外は15分ごに運航されていて、道路の一部とみなされているので無料です。もうそろそろ来る頃だ。

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こちらに向かって来るのは「北斗」、係留されているのは「さざなみ」、10分間隔の時は2隻で運航になるのだろうか。

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こちら側も船首を上流に向けて桟橋に付けるので、逆S字にドリフトしながら進んできます。乗客はいません。

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2人の船員のうち、1人は待合所のゲートを開け、もう1人は船の所で待機しています。いつの間にか自転車を押したオバチャンが1人、待っていました。いつも乗っているから時間を見計らっているのでしょう。

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「足元気ぃつけてや」「そんなん言われんでもわかっとるわ」しっかりした足取りです。雨の日は難儀やろうな。

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出航、まだエンジンはかかっていません。2人で船を押して桟橋から離れかけたら飛び乗ります。

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川の流れは緩やか。今日はポカポカ陽気だけど、真冬で風が吹いたら寒そうです。

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向う岸に到着。オバチャンは自転車を押してスロープを上って行きました。大阪市内の渡船は8箇所あり、半数の4箇所は木津川にあります。距離が一番長いのは天保山(天保山~桜島3丁目)の400m、短いのは船町(鶴町1丁目~船町1丁目)の75m、1日あたりの利用者は甚兵衛(泉屋7丁目~福崎1丁目)が最も多くて1022人、最少は船町の163人、落合上ノ渡は439人となっています。次に大阪に行く機会があれば、三大水門と合わせて全航路を乗潰してみたいものです。

南海べったりな2日間(その4)

 だいぶ鼻についてきたかとも思いますが、ネタがあるんでまだ続けます。

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平野の商店街を歩いたあとは地下鉄を谷町線、御堂筋線、堺筋線と乗継いで天下茶屋に戻ってきました。次の目的地は汐見橋線ですが、地図を見ると天下茶屋から真っ直ぐ西に歩けば西天下茶屋に行けそうです。写真は東口で、線路を潜って天下茶屋駅筋を西に歩きます。

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そこそこ人通りはあるけど、商店街というほどの賑やかさはありません。この店も営業はしていないようです。

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10分足らずで西天下茶屋に到着。写真の奥が汐見橋方面で、駅舎は右側ホームの端にあります。

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踏切を渡った先には銀座商店街、といってもアーケードは20mくらいと短い。手前の焼肉屋の看板、値段半分で量も半分だったら安くないだろうが。

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下り線(岸里玉出方面)側にある駅舎。その昔は正面の庇の上はステンドグラスだったのではないかな。諏訪ノ森あたりとの共通点も感じられます。

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駅員は配置されていません。

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上り線側にも改札口があります。こちらはあとからできたのでしょう。

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昔はこちらのホームに改札口はなく、右側の駅舎から構内踏切で出入りしていたのだと思われます。

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岸里玉出行きが数人の客を乗せて発車。これが戻ってくるまで待ちます。

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ひと駅乗って津守で下車。左の建物は西成高校、その手前に西成公園、浄水場、下水処理場などがあります。公園を突き抜けた先は木津川なので、こちら側に住宅は少なく、人通りも疎らです。

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津守の駅舎。通路の雨除けになっているだけで、中はがらんどうです。

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線路の西側(汐見橋に向かって左側)の道は途中で離れてしまうので、東側に移って進みます。高速道路(西大阪線)を潜ったからそろそろ木津川駅のはずですが、道路にはなんの表示もありません。この奥の踏切を渡った左に木津川駅があるなんて、大阪市民だって十中八九は気付かないだろうな。

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踏切から見た木津川駅。

1998-02 木津川 貨物ホームが残る  PA076703
ほぼ同じ位置で1998年2月の撮影。かつては木津川の水運と連携した貨物扱いがあり、右に貨物ホームの跡が残っています。左の煙突は北津守温泉とあるから銭湯ですね。

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駅舎、1998年には自転車が何台か置かれていましたが、今は人の気配がほとんど感じられません。

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振り返ればこんな感じで荒涼とした風景が展開しています。しかし、電車が来るのを待っているうちに自転車に乗った男子高校生が一人、画面奥に向かって行きました。

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ここも当然、無人駅です。

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岸里玉出行きが到着。

1998-02 木津川 PA076702
1998年、ほぼ同じ位置からで、この頃は線路際に家があります。

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たまたまなのか、1人乗り込んで発車。

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さらに歩いて芦原町まで来ました。街中に戻ってきた雰囲気が感じられます。この手前から汐見橋までは東側に高速道路の堺線が並行しています。

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駅舎は東側にあります。自転車が置かれているから、ある程度の利用客はあるのでしょう。

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ここれは2014年8月の撮影。暑くてヘロヘロになっていました。

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汐見橋行きが到着、女子高生が数人降りてきました。西成高校の学生かな。

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戻って来るのを待ち構えます。オーバークロスする大阪環状線は221系が通過。反対側のホームから撮れば順光なのですが、そうするとこの電車に乗れません。

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汐見橋は今回パスしたので、昔の写真をご覧ください。2014年7月撮影。今もほとんど変わっていないはずです。

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2000年3月、改札口の上には昭和30年頃の南海沿線観光案内図が残っていました。脇の時刻表を見ると、電車は1時間に3本運転されています。

P7234269 汐見橋
2014年7月、案内図はだいぶ朽ち果ててしまい、この数年後に撤去されました。電車は1時間に2本に減らされています。

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岸里玉出行きに乗って前面展望です。木津川。

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津守、高校生が10数人乗り込んで来ました。

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西天下茶屋。

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岸里玉出の手前で単線になります。

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南海線を上り急行が通過。

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短いホームに到着。岸里玉出~汐見橋間は高野鉄道が建設した区間であり、現在も線路区分上は高野線となっています。しかし、岸里玉出付近の高架化によって高野線とは切離されたので、汐見橋線と呼んでも差し支えないでしょう。都会の盲腸線となった汐見橋線を存続させていたのは、なにわ筋線の計画がちらついていたからという見方もあります。そのなにわ筋線は本線の新今宮から接続というルートが正式に決定したので、汐見橋線が大化けする可能性はなくなりました。なにわ筋線が完成した頃、果たして汐見橋線は存続しているのでしょうか。
プロフィール

モハメイドペーパー

 1946(昭和21)年生まれ、AB型、男。生息地は中央線(JR)の沿線なので、鉄道は複線で電化されているものと認識している。
 鉄道関係のライターが本業になり、今も細々ながら現役。趣味が鉄道模型製作だが、本業との境目は曖昧。

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