小田急のGSEがデビューしたのは2018年ですが、最近は仕事で取材に行くこともなく、まだ初乗りをすませていなかったのです。今月の初め、模型でお付合いのあるNさんから小田急の株主優待乗車券が2枚送られてきました。期限は11月30日までなので、GSEの初乗りに使わせていただきましょう。Nさん、ありがとうございます。

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月中も過ぎ、仕事も一段落したので時刻表を確認したところ、24~26日は新宿11時発のスーパーはこね9号がGSEでの運転となっています。しかし、19日時点で先頭の展望席はすべて満席でした。

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24日、10:46の新宿駅2番ホーム、まだ到着列車の客が降りきっていません。

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ちょっと見にくいけど、運転士が乗り込んでいます。

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スーパーはこね9号であることを確認。

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私が乗るのは5号車(前から5両目)です。

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乗車率は6割くらい、思ったより多めでした。車体断面はかなり上すぼまりです(レンズのせいではない)。走り出すと車内が非常に静かなのに気付きます。遮音性が高いので擦れ違う列車の音や衝撃はほとんど感じません。車内放送も肉声をすぐ近くで聞いているように自然な感じです。乗り心地は不規則な揺れがなく、中央線のE233系より安定しています。これは台車だけではなく、線路の整備レベルが高いこともプラス要因になっていると思います。

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せっかくなんで展望席も覗いてみました。これは後部で開成を通過したところ。VSEほど先頭部を絞っていないので柱の間隔が広く、よりワイドな感じです。ということで車両そのものはほぼ満点としてもいいけど、走りっぷりはいささか不満が残ります。小田原までノンストップのスーパーはこねも59分で走るのは土休日だけで、平日は70分もかかるのです。複々線区間では成城学園前で各停を追い抜いただけ、喜多見を過ぎたらブレーキがかかり、登戸から割り込んだ準急を向ヶ丘遊園で抜いて少し加速したと思えば、新百合ヶ丘で待避となる唐木田行き急行がもたついてまた減速といった具合。相模大野から先も10分ごとの急行の隙間を縫って走るので、100km/hを越えての連続走行は期待できません。

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少し引いて見たところ。ブルーリボン賞のプレートが付いています。運転台への昇降階段は右側、VSEでは中央部が地下鉄6000系の非常口のように降りてきました。NSEは左側に梯子をかけていました。

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定刻に小田原到着。箱根には向かわず、ここで下車します。

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JRの改札口には小田原提灯がブラ下がっています。

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コンコース入口には二宮金次郎。

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久しぶりで伊豆箱根鉄道大雄山線に乗ってみます。これはミント・スペクタクル・トレインになっている5505編成。

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この編成は中間のモハ5010だけ、扉間が転換クロスになっています。

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イエロー・シャイニング・トレインの5504編成が到着するのと入替わりに発車。

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終点の大雄山までは約21分。全線単線で、五百羅漢、相模沼田、和田河原が交換可能駅です。

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次の緑町を出ると東海道本線をアンダークロスするためR100の急カーブ。住宅が密集しているので騒音防止のため、線路に水を撒いています。

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五百羅漢で5503編成と交換。その昔は木造の車体が倉庫代わりに置かれていました。この先で小田急の下を潜ります。

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相模沼田で5506編成と交換。

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和田河原で5507編成と交換。正面やや左には雲に半分隠れた富士山が見えています。

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大雄山に到着。右の検修庫の奥に工事用車のコデが潜んでいます。

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5000系は3連7本が在籍し、1本目だけが鋼製車体。かつての標準色だった西武赤電色を復刻し、旧型時代の方向板を掲げています。

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この雰囲気、南海の汐見橋とよく似ています。

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列車は終日12分ごとでわかりやすい。10時台の赤文字2本は駿豆本線大場工場への入出場車回送に使われるので、その場合、営業列車は運休となります。

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ここは南足柄市なので、金太郎がシンボルになっています。これは金太郎大明神で顔が大人っぽい。台座みたいなのは熊なんですね。

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駅舎外観。これといった特徴はありません。

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ここにも金太郎。こちらはいかにも子供の感じです。しかし、小学校に入る前くらいの子供がマサカリなんか持っていていいんだろうか。

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駅舎に向かって右側のビル、上はホテルらしい。1階の中はほとんどが「テナント募集中」でした。

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時刻は13時、大雄山線は沿線で写真を撮れそうな場所がほとんどないので小田原には戻らず、新松田まで歩くことにします。出がけに地図を見たところ、大雄山から新松田まではほぼ一本道で距離もせいぜい6kmくらい。途中でランチタイムとしても2時間あれば歩けるでしょう。

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金太郎だけではなく、こんなこともアピールしています。水源の森百選なんて知らなかった。

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トンネルです。右側に歩道があるし、車もそんなに通らないので安全に歩けました。

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道ばたの柿の木。よく実っているけど、バックがちょっとうるさい。

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ここでも金太郎が歓迎してくれます。

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道の駅、足柄・金太郎のふるさと。ここで昼飯にしようと思ったけど、値段の割にたいしたものがないので止めておきました。

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13:24、開成町に入りました。

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さらに5分ほどでファミリーマート発見。ここで昼飯にします。

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サンドイッチは照焼きチキンと卵、チープといえばチープだけど、私はこういうの結構好きなんです。イートインスペースは私を含めて2人。ソーシャルディスタンスは十分に取られているし、食休みを兼ねて20分ほど滞在しました。

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13:50、足柄大橋の西詰。ここで小田急と酒匂川をまとめて渡ります。

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小田急は光線状態が悪く、ここを通ったという証拠写真です。朝の早い時間なら順光になりそうだけど、バックがうるさいから敢えて狙うほどではないでしょう。

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ここにも金太郎が登場。右の動物は何なんだ。

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酒匂川を渡る小田急を望遠で引き寄せてみる。

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川の真ん中あたりから。6連だと収まりがいい。

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雲が切れて富士山が見えてきた。

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橋の東詰には熊に跨がった金太郎。

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橋を渡り終わると大井町。

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さらに5分、次の信号左折で新松田です。900mだと1500歩くらいかな。

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途中で松田町に入ります。

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駅の手前で川音川に架かる文久橋を渡ります。

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右側は御殿場線の鉄橋。光線状態は申し分ないものの、電車はいつ来るかわからないので、待つのは止めておきます。実際には10分後くらいに来たけど、それは後の祭り。

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踏切を渡って新松田に到着。14:51だからほぼ予想どおりです。

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JRの松田駅は広場を隔てて目と鼻の先。数分前には御殿場線から降りた高校生がゾロゾロと歩いていました。

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ここまで来ると富士急バスの縄張りになります。駅周辺の道が狭いせいか小型車ばかりです。これを撮ってカメラをしまい、帰路につきます。15:00発の始発急行は3000形、相模大野で乗換えた藤沢からの快速急行は5000形でした。