世の中師走になったようですが、このブログはまだひと月前の南海関連ネタで引っ張ります。

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今回に限らず、大阪に行くときはこの地図をバッグに入れておきます。スマホがあれば自分がどこにいるかまでわかるのですが、スマホを持たない私には心強いパートナーです。

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南海汐見橋線の津守付近、線路が最も木津川に近づくあたりを見ると、川を横切る赤い線と落合上渡の文字が確認できます。これはもしかして渡し船?、そういえば大阪には市営の渡し船が何箇所かあると聞いています。よく見れば少し下流に落合下渡というのもある。線路からそう遠くはなさそうだから、これもぜひ見ておこうと思っていました。なお、ちょっと上流にある木津川水門は現地に着くまでノーマークでした。

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ちょうど津守と木津川の中間あたりで落合上ノ渡(おちあいかみのわたし)と表示された信号機を発見。しかしその先の道は細く、鉄工所かなんかの敷地に入ってしまいそうな感じ。まぁ、ダメなら戻ればいいやと足を進めます。

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垂直の剃刀堤防に突当たったら、スロープでこれを乗越えます。

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ここはもう川の上。水面からは4・5mあるかな。落ちたらまず上がれません。すぐ上流に見えているのは、な・な・なんと、日本全国でも大阪市内に3箇所だけしかないというアーチ型水門じゃあ~りませんか。これも一応の予備知識はあったものの、まさかここでお目にかかれるとは。思わず「おぉぉぉぉ」と声が漏れました。

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水門のアップ。アーチ型にしたのは水面からの高さを稼ぐためで、ここのほかに安治川と尻無川にもあり、安治川は大阪環状線の車窓からも注意していれば見えます。いずれも1970年頃の完成ですが、てっぺんに継ぎ目があるので津波には弱い、停電になると水門を下ろせない、などの短所もあり、今後10年くらいで一般的なギロチン式の水門に置換えられるそうです。

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このあたりの川幅は100m、船は向う岸(大正区になる)に待機しています。

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朝夕は10分ごと、それ以外は15分ごに運航されていて、道路の一部とみなされているので無料です。もうそろそろ来る頃だ。

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こちらに向かって来るのは「北斗」、係留されているのは「さざなみ」、10分間隔の時は2隻で運航になるのだろうか。

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こちら側も船首を上流に向けて桟橋に付けるので、逆S字にドリフトしながら進んできます。乗客はいません。

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2人の船員のうち、1人は待合所のゲートを開け、もう1人は船の所で待機しています。いつの間にか自転車を押したオバチャンが1人、待っていました。いつも乗っているから時間を見計らっているのでしょう。

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「足元気ぃつけてや」「そんなん言われんでもわかっとるわ」しっかりした足取りです。雨の日は難儀やろうな。

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出航、まだエンジンはかかっていません。2人で船を押して桟橋から離れかけたら飛び乗ります。

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川の流れは緩やか。今日はポカポカ陽気だけど、真冬で風が吹いたら寒そうです。

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向う岸に到着。オバチャンは自転車を押してスロープを上って行きました。大阪市内の渡船は8箇所あり、半数の4箇所は木津川にあります。距離が一番長いのは天保山(天保山~桜島3丁目)の400m、短いのは船町(鶴町1丁目~船町1丁目)の75m、1日あたりの利用者は甚兵衛(泉屋7丁目~福崎1丁目)が最も多くて1022人、最少は船町の163人、落合上ノ渡は439人となっています。次に大阪に行く機会があれば、三大水門と合わせて全航路を乗潰してみたいものです。