モハメイドペーパーの      何が出てくるか2

かなり「鉄」分が多めの内容になっています。             2019年11月以前のバックナンバーはこちら。             http://jorctk.cocolog-nifty.com/                    カウンターはココログからの通算です。

近畿日本鉄道

貴重な1コマ、だと思う

 フィルムカメラの時代、撮ったコマを全部プリントすることはまずなくて、一度も日の目を見ないまま埋もれてしまうカットが多々あります。デジタル化すればモニターで拡大できますが、それでもなお見落としていたカットがあるようで、今回、1967(昭和42)年4月に撮影したネガから、おっ、これは!!という1コマが発掘されました。

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大学の春休みに飯田線から名古屋近辺、さらに長野を回った旅行で、主な画像はすでにこのブログでアップしています。たまたま乗りものニュースに使うのでもう一度そのネガを確認していて、駅構内のなんてことはないスナップと思いながらも念のため拡大してみたのがこのカットです。
 場所は桑名駅構内の外れ、今の北勢線西桑名のあたりだと思います。左にいるのは国鉄の貨車でカ1584、右の小さいのが北勢線の貨車、両者が接近しているから、ここで積み荷の積換えを行っていたのでしょう。さらによく見ると、北勢線のワが止まっている部分はトラバーサーになっているので、積換えの時は数m左に移動して国鉄の貨車に接近できるわけです。この時代の北勢線に定期の貨物列車は運転されていなかったと思いますが、不定期に使用されることはあったのでしょう。かつては貨物ホームの上に屋根もかかっていたようで、その柱だけが残っています。
 北勢線は過去にもたびたび紹介されていますが、私はこの場所の写真を見た覚えがありません。この時も貨車が止まっているから取敢えず1枚撮ったもので、トラバーサーがあることなどはまったく気付いていませんでした。今ならここだけで数10カットは撮っているだろうけど、まぁ、1枚撮っていただけでもよしとしましょう。
*写真は拡大できます。じっくり眺めればさらにいろいろな発見があるかも知れません。 

昭和42年4月、名古屋付近の近鉄など

シグ鉄さんのブログで名古屋市の西側、八田のあたりが取上げられたので、私も古いネガを掘起こしてみました。54年前の昭和42(1967)年4月初め、飯田線から始まって名古屋に3日ほど滞在し、最後は中央西線経由で長電を見て東京に戻っています。撮影したネガは4本、今回は近鉄を中心にまとめてみました。

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随分田舎っぽい雰囲気ですが、近鉄で名古屋から4駅目の八田です。左端にしょぼいホームが見えています。この頃から待避可能な配線で、画面の右には数本の留置線もありました。車両は言わずと知れた2代目ビスタカー10100系で、両端とも貫通式のC編成です。

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普通列車は2連(というのは今でも同じ)。6226は旧伊勢電のモニ221形です。名古屋線の旧型は改軌で台車を取換えているので、クラシックな車体にシュリーレン台車のミスマッチがおもしろい。

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ク1700-モ1600に増結用のモ1650を加えた3連の準急。大阪線の1480系と同じモーターですが、1M方式でM-T編成を基本としています。

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ここは手前に国鉄関西本線が並走しています。非電化で単線だからとても本線とは思えません。列車本数は近鉄の1/10以下です。

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新エースカー2連の特急。名阪ノンストップじゃないかな。

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C57牽引の旅客列車。国鉄の八田駅はもう少し左にあり、発車したばかりだから煙とドレーンを吐いています。

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ビスタカーのB編成。

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気動車列車はここにも30系が進出していた。

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特急「あすか」。東和歌山~名古屋という運転区間のせいか人気がなく、この年の10月改正で廃止されています。

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旧伊勢電クハ461形で、幕板に飾り窓の縁取りが残っている。名古屋行きの急行が回送されてきて留置線に入り、このあとパンタを降ろしてしばらく昼寝となりました。

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名古屋線配置となっていた2200系。ほとんど3扉化されていましたが、3両目はまだ2扉です。このコマに限らず、まずモノクロでシャッターを切り、引きつけたところをカラーポジを入れたハーフ判で撮るということをしていました。そのためモノクロは早めにシャッターを切るので右2/3くらいが余白、車両は下手すればケツ切れという状態になっています。

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近鉄に続くコマがこれ。市電下之一色線の松葉です。市電で初めてワンマン化されたくらいの閑散路線ですが、地図で確認すると烏森駅のすぐ近くなんですね。まだ市電に対する知識はほとんどなく、たまたま駅を出たら市電があったから乗ってみたのだと思います。沿線は市電らしからぬ風景が展開していたはずなのに、途中でのスナップは1枚もありません。

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終点のひとつ手前の築三町で後続の51系統の市大病院行きに乗換えました。800形は1mあたり1トンを切る軽量車体、車体中央に置いた両軸モーターから乗越しカルダンで各台車の外側1軸を駆動するという珍しい伝導方式を採用していました。日本車輌に勤務し、JORCにも在籍していた方が設計した意欲作なのですが、乗り心地は最悪。加速はよいけどモーターの振動が車体に伝わり、少しスピードが出ると前後左右上下に満遍なく捻るように揺れました。恐らく車体の剛性不足がかなり影響していたのだろうと思います。設計したご本人はこの車両をどう評価していたのか、機会があったら聞いてみようと思っているうちに亡くなられてしまいました。

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これは場所がわかりません。熱田の近くだろうと思います。この2000形は名古屋市電だけではなく、日本の路面電車のなかでもトップ3に入る高性能車です。直角カルダン駆動、弾性車輪の採用により交差点のクロスを通過しても後ろを向いていれば気付かないほどで、無音電車の看板に偽りはありません。このあと、熱田(神宮前)に出て名鉄に乗っています。
*市電系統図と地図を対照すると、八熊通ではないかと思います。

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これは栄の地下街。ほんの数日前に地下鉄の路線が延長されています。

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開通を記念した模型コレクション展が行われていました。名古屋模型鉄道クラブ(NMRC)が協力していたのでしょう。

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地下鉄名城線にも乗っています。

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名古屋駅の西側はまだ開発途上でした。これは縦に細長いビルの8階にあった名古屋国鉄ホステルから撮影したもので、1部屋に2段ベッドが2組置かれた簡易宿泊施設でした。現在は0系の先頭あたりがあおなみ線の改札口になっています。

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西口の真ん中あたり、今は高速バスのターミナルがあります。当時、広場の隅っこでは夜になると怪しげなオジサン達が集まって焚き火していて、普通の人は足を向けたくない雰囲気でした。

北勢線、西桑名と阿下喜+おまけ

 先週後半から少し真面目に仕事をしているのでブログは放ったらかし。ついに昨日はアクセス数が300を割りました。まぁ、ネタは準備してあるんで、そろそろゲップが出るかもしれませんが、もう一度、近鉄北勢線にお付き合いください。

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1977(昭和52)年2月の西桑名です。現在の西桑名の手前で線路は右にカーブしていました。

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画面右が西桑名駅、阿下喜行きが発車したところです。後方に見える桑栄メイトビルは昼飯でお世話になりました。

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ホームはカーブにかかっています。到着列車は手前に止まり、客を降ろすと車庫に入って機回し、または別の編成が出てきて奥の位置に止まります。列車が据え付けられるまでは改札止めしていました。

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移設される駅は5月1日から使用開始になるようです。ということは、北大社の車庫の正式な使用開始も同日付けとなるのでしょう。

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逆光ですが駅正面も撮っていました。

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歩道橋からなのか、車庫を垣間見ています。西桑名の写真はこれだけです。

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一気に終点の阿下喜に飛びます。現在もここに保存されているモニ226が入換え中です。

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阿下喜発の時点では乗客も疎らです。

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昼下がりでも長編成がやってきました。

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藤原岳がバックに入る、絶好のロケーションです。

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モニ225の阿下喜寄りは事故復旧で2枚窓に改造されています。

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入換え作業中。バックのボーリング場は現存せず、「あじさいの里」という温泉施設になっているそうです。

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1991(平成3)年に訪れた阿下喜の駅舎。

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なんと、線路は1本だけになっていました。

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左の線路は架線がなく、保線用なのでしょう。現在はこの左の部分が軽便鉄道博物館になっています。

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1965(昭和40)年、七和。サ130形は将来の制御車化を想定して一端(写真の反対側)が運転台にできる構造になっていました。

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サ130形の台車。

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半固定編成になった中間は連結棒でした。

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朝に1本だけ見られた1M4T編成。トレーラーは3形式総出演です。

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西桑名にいた有蓋貨車。ナローの貨車はすべて9000代の形式でした。
内部線は車庫も取材していますが、まだフィルムをスキャンしていません。いずれ機会をみてお目にかけたいと思います。

北大社の移り変わり

 この土日(15・16日)は静岡でトレインフェスタが開催されていて、私も14日から現地入りする予定でしたが、世の中の情勢とカミサンの意向に従い、参加を断念しました。観客は静岡県民に限定しているのに、関係者の大半は東京、愛知、大阪から移動してきています。まぁ、オリンピックとやらで世界中から人を集めるのに比べれば、屁でもありませんが。

 という前振りは軽く聞き流していただいて、今回はシグ鉄さま、ぬか屋さまと勝手にコラボして、北勢線北大社の移り変わりをピックアップしてみました。いささか蛇足ですが、北大社は「きたたいしゃ」ではなく「きたおおやしろ」が正解です。ここに限らず北勢線は在良(ありよし)、七和(ななわ)、穴太(あのう)、六把野(ろっぱの)、阿下喜(あげき)など、読みに癖のある駅が多く、初めて訪れた時は切符を買うのに苦労しました(まだ自販機が導入されていなかった)。

P7044891
1965(昭和40)年9月、初めての訪問で土地勘もなく、西桑名から阿下喜に向かってロケハンしていると、北大社で200形と交換。慌てて降りて近くの踏切までダッシュし、なんとか1カット撮れました。しかし、このまま西桑名で入庫となったようで、ついに垂直カルダンの乗り心地は体験できないままに終わりました。

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西桑名寄りに側線があり、こんな貨車が留置されていました。この年の4月に三重交通の鉄道線が近鉄に買収されたので、表記もしっかり近畿日本鉄道になっていますが、貨物営業は行われていなかったようです。

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阿下喜寄りで川を渡る直前、カーブした築堤でしばらく撮影しました。形式は変わっても塗色は緑とクリームの三重交通色のままです。ざっと見た範囲では4割くらいが近鉄マルーンになっていました。

P7044901
これは駅の構内踏切からでしょう。2両目が近鉄色です。電動車の運転席は中央ですが、交換駅は右側通行が原則です。

P5114348 北大社
1977(昭和52)年2月、車両区の建設工事が始まっています。

P5114349 北大社
西桑名方面行きは仮ホームになっていました。

P5114350 北大社
西桑名行きの最後部から撮影しています。車両区の完成とともにホームは2面3線になります。

P5156373
1991(平成3)年2月、この時は仕事での訪問でした。線路は右から2号線、1号線、3号線となり、3号線から阿下喜方面には行けません。左奥に検修庫と留置線、スイッチバックして左に洗浄線があります。

P5156369
ホーム全景。架線ビームも立派になっています。

P5156370
駅舎は車両区の事務所も兼ねているようです。

P5156364
検修庫から撮った1枚。これで車庫内の配線がほぼわかります。

P5169398
写真から線路配置を想像してみました。車庫内は多少あやふやですが、中央部に両渡りがあるのは確かです。ホームは駅舎寄りから3番線(始発、当駅止まり)、1番線(西桑名行き)、2番線(阿下喜行き)となります。

P5156346
入換え用の電機は健在でした。

P5156425
阿下喜寄り、川の手前でオーバークロスする道路橋が絶好の撮影ポイントになるので、早起きして出かけました。まだ日の出直後で、藤原岳はうっすらとしか見えません。

P5156443
陽も当たって藤原岳もくっきりと見えてきた8時頃、お目当てのモ220形が通過していきました。

 三岐鉄道に移管されてから車両の冷房化や線路改良などが行われています。しかし、北大社駅が廃止となったのは意外でした。となりの六把野と統合して東員という駅が新設されましたが、航空写真で見る限り、人家は北大社周辺の方に多く集まっています。
 なお、シグ鉄さんの写真によれば本線の線路は1号線のみとなり、3号線が引上げ線として残されているようです。
プロフィール

モハメイドペーパー

 1946(昭和21)年生まれ、AB型、男。生息地は中央線(JR)の沿線なので、鉄道は複線で電化されているものと認識している。
 鉄道関係のライターが本業になり、今も細々ながら現役。趣味が鉄道模型製作だが、本業との境目は曖昧。

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