モハメイドペーパーの      何が出てくるか2

かなり「鉄」分が多めの内容になっています。             2019年11月以前のバックナンバーはこちら。             http://jorctk.cocolog-nifty.com/                    カウンターはココログからの通算です。

伊豆箱根鉄道

GSE初乗り

 小田急のGSEがデビューしたのは2018年ですが、最近は仕事で取材に行くこともなく、まだ初乗りをすませていなかったのです。今月の初め、模型でお付合いのあるNさんから小田急の株主優待乗車券が2枚送られてきました。期限は11月30日までなので、GSEの初乗りに使わせていただきましょう。Nさん、ありがとうございます。

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月中も過ぎ、仕事も一段落したので時刻表を確認したところ、24~26日は新宿11時発のスーパーはこね9号がGSEでの運転となっています。しかし、19日時点で先頭の展望席はすべて満席でした。

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24日、10:46の新宿駅2番ホーム、まだ到着列車の客が降りきっていません。

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ちょっと見にくいけど、運転士が乗り込んでいます。

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スーパーはこね9号であることを確認。

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私が乗るのは5号車(前から5両目)です。

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乗車率は6割くらい、思ったより多めでした。車体断面はかなり上すぼまりです(レンズのせいではない)。走り出すと車内が非常に静かなのに気付きます。遮音性が高いので擦れ違う列車の音や衝撃はほとんど感じません。車内放送も肉声をすぐ近くで聞いているように自然な感じです。乗り心地は不規則な揺れがなく、中央線のE233系より安定しています。これは台車だけではなく、線路の整備レベルが高いこともプラス要因になっていると思います。

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せっかくなんで展望席も覗いてみました。これは後部で開成を通過したところ。VSEほど先頭部を絞っていないので柱の間隔が広く、よりワイドな感じです。ということで車両そのものはほぼ満点としてもいいけど、走りっぷりはいささか不満が残ります。小田原までノンストップのスーパーはこねも59分で走るのは土休日だけで、平日は70分もかかるのです。複々線区間では成城学園前で各停を追い抜いただけ、喜多見を過ぎたらブレーキがかかり、登戸から割り込んだ準急を向ヶ丘遊園で抜いて少し加速したと思えば、新百合ヶ丘で待避となる唐木田行き急行がもたついてまた減速といった具合。相模大野から先も10分ごとの急行の隙間を縫って走るので、100km/hを越えての連続走行は期待できません。

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少し引いて見たところ。ブルーリボン賞のプレートが付いています。運転台への昇降階段は右側、VSEでは中央部が地下鉄6000系の非常口のように降りてきました。NSEは左側に梯子をかけていました。

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定刻に小田原到着。箱根には向かわず、ここで下車します。

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JRの改札口には小田原提灯がブラ下がっています。

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コンコース入口には二宮金次郎。

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久しぶりで伊豆箱根鉄道大雄山線に乗ってみます。これはミント・スペクタクル・トレインになっている5505編成。

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この編成は中間のモハ5010だけ、扉間が転換クロスになっています。

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イエロー・シャイニング・トレインの5504編成が到着するのと入替わりに発車。

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終点の大雄山までは約21分。全線単線で、五百羅漢、相模沼田、和田河原が交換可能駅です。

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次の緑町を出ると東海道本線をアンダークロスするためR100の急カーブ。住宅が密集しているので騒音防止のため、線路に水を撒いています。

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五百羅漢で5503編成と交換。その昔は木造の車体が倉庫代わりに置かれていました。この先で小田急の下を潜ります。

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相模沼田で5506編成と交換。

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和田河原で5507編成と交換。正面やや左には雲に半分隠れた富士山が見えています。

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大雄山に到着。右の検修庫の奥に工事用車のコデが潜んでいます。

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5000系は3連7本が在籍し、1本目だけが鋼製車体。かつての標準色だった西武赤電色を復刻し、旧型時代の方向板を掲げています。

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この雰囲気、南海の汐見橋とよく似ています。

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列車は終日12分ごとでわかりやすい。10時台の赤文字2本は駿豆本線大場工場への入出場車回送に使われるので、その場合、営業列車は運休となります。

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ここは南足柄市なので、金太郎がシンボルになっています。これは金太郎大明神で顔が大人っぽい。台座みたいなのは熊なんですね。

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駅舎外観。これといった特徴はありません。

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ここにも金太郎。こちらはいかにも子供の感じです。しかし、小学校に入る前くらいの子供がマサカリなんか持っていていいんだろうか。

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駅舎に向かって右側のビル、上はホテルらしい。1階の中はほとんどが「テナント募集中」でした。

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時刻は13時、大雄山線は沿線で写真を撮れそうな場所がほとんどないので小田原には戻らず、新松田まで歩くことにします。出がけに地図を見たところ、大雄山から新松田まではほぼ一本道で距離もせいぜい6kmくらい。途中でランチタイムとしても2時間あれば歩けるでしょう。

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金太郎だけではなく、こんなこともアピールしています。水源の森百選なんて知らなかった。

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トンネルです。右側に歩道があるし、車もそんなに通らないので安全に歩けました。

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道ばたの柿の木。よく実っているけど、バックがちょっとうるさい。

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ここでも金太郎が歓迎してくれます。

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道の駅、足柄・金太郎のふるさと。ここで昼飯にしようと思ったけど、値段の割にたいしたものがないので止めておきました。

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13:24、開成町に入りました。

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さらに5分ほどでファミリーマート発見。ここで昼飯にします。

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サンドイッチは照焼きチキンと卵、チープといえばチープだけど、私はこういうの結構好きなんです。イートインスペースは私を含めて2人。ソーシャルディスタンスは十分に取られているし、食休みを兼ねて20分ほど滞在しました。

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13:50、足柄大橋の西詰。ここで小田急と酒匂川をまとめて渡ります。

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小田急は光線状態が悪く、ここを通ったという証拠写真です。朝の早い時間なら順光になりそうだけど、バックがうるさいから敢えて狙うほどではないでしょう。

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ここにも金太郎が登場。右の動物は何なんだ。

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酒匂川を渡る小田急を望遠で引き寄せてみる。

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川の真ん中あたりから。6連だと収まりがいい。

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雲が切れて富士山が見えてきた。

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橋の東詰には熊に跨がった金太郎。

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橋を渡り終わると大井町。

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さらに5分、次の信号左折で新松田です。900mだと1500歩くらいかな。

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途中で松田町に入ります。

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駅の手前で川音川に架かる文久橋を渡ります。

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右側は御殿場線の鉄橋。光線状態は申し分ないものの、電車はいつ来るかわからないので、待つのは止めておきます。実際には10分後くらいに来たけど、それは後の祭り。

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踏切を渡って新松田に到着。14:51だからほぼ予想どおりです。

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JRの松田駅は広場を隔てて目と鼻の先。数分前には御殿場線から降りた高校生がゾロゾロと歩いていました。

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ここまで来ると富士急バスの縄張りになります。駅周辺の道が狭いせいか小型車ばかりです。これを撮ってカメラをしまい、帰路につきます。15:00発の始発急行は3000形、相模大野で乗換えた藤沢からの快速急行は5000形でした。

伊豆箱根鉄道で185系「踊り子」を撮る(後編)

 伊豆長岡で腹ごしらえをすませ、13:05発の59レに大仁まで乗車します。

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ここにも修善寺と同じような洗面台がありました。

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大仁の駅舎。温泉地なのですが、閑散としています。

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駅前広場には足湯があります。長嶋茂雄とはどういう関係なんだか、ようわかりません。

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線路に沿った道を三島方向に10分ほど歩き、車窓から見当をつけた場所(吉田裏踏切)に来ました。

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日陰の所に椅子を置き、撮影態勢を整えます。家の人が出てきたので、「電車を撮影しています。怪しい者ではありません」と断りを入れておきました。

61レ P9145183
3000系3502編成の61レ。ドアだけラッピングしてあり、スポンサーはヨコハマタイヤです。

63レ P9145185
1300系2201編成の63レ。西武色でイエローパラダイストレインというヘッドマークが付いています。少し色が褪せてきて、日射しが強いと飛んでしまいます。

70レ P9145187
3000系3501編成の70レ。軌道線の色は覚えがなく、どう見ても江ノ電色にしか見えません。

65レ P9145188
3000系3504編成の65レ。ドアのスポンサーはコカコーラで、YELL TRAINのヘッドマーク付です。

4033レ踊り子13号 P9145189
本命の4023レ、踊り子3号、C編成で先頭はクハ185-10でした。まだまともに撮れていない編成が来るまで、もう少し粘ります。

67レ P9145199
3000系3506編成の67レ。朝一番に乗った編成です。3000系はこの編成からステンレス車体になり、窓割りも少し変わっています。

69レ P9145202
7000系7501編成の69レ。中間車だけ2ドアで、窓割りと車内設備は先頭車がJR東海311系、中間車が同213系に準じています。自社発注はこの7000系が最後です。これで昼間動いている7本は全部撮れました。撮れなかったのは3000系3503編成、1300系2202編成、7000系7502編成の3本で、7502編成は3506編成と同様のフルラッピングのようです。

82レ P9145209
大仁から3506編成の82レで三島に戻ります。この編成は3505編成と基本仕様は同じですが、製造時期が少し新しいので座席に1人分の区切りが入り、パンタグラフも下枠交差型という違いがあります。

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最後に三島で社線からJR線に入るところを狙います。ちょうど先頭が境目のあたりか。

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うねっています。2両目のモハ185がいるあたり、かつては600-1500Vのデッドセクションがあったはず。

クハ185-110 P9145226
ホームに入ってきました。

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ホームの切欠きをギリギリでクリアします。これにて本日の撮影は終了。のはず。

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熱海でオマケの1枚。これで本当の最後です。

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当日の行程をまとめてみました。1日乗車券のモトは十分に取れています。
*行程表の牧之郷からの戻り、57レではなく51レが正当です。



伊豆箱根鉄道で185系「踊り子」を撮る(前編)

 この夏は18きっぷでどこかに出かけようと目論んでいたのですが、8月中頃に飛込んできた仕事に深入りする羽目になり、バタバタしているうちに9月。仕事も一区切りついたので金券屋にいってみても、もはや18きっぷのバラ売りは残っていません。で、順序が逆になるけど行く先を絞り込んだ結果、もういつ引退してもおかしくない185系を撮ろう、それもちょっと捻って伊豆箱根鉄道線内でと決定。18きっぷがダメなら次善策として小田急の株主優待乗車券を2枚買いました。これは1枚390円、JRで小田原~三島間が680円なので、三島までの往復は18きっぷとほぼ同額になります。18きっぷじゃないから9月10日までという縛りもありません。
 先週は台風の影響もあって天候が不安定でしたが、今週も関東は曇りマークばかり。しかし、三島あたりのピンポイント予報では14日が最も晴れる時間が長そうなので、14日に決行としました。

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当日は新宿7:19発の小田原行き急行に乗車。小田原8:59着なので所要はジャスト100分。ラッシュ時間帯とはいえ表定速度50km/hそこそこは泣けてきます。途中、厚木を過ぎたあたりから時折薄日が射したけど、小田原はドン曇り。本当に丹那トンネルの向こうは晴れているのだろうか。

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熱海から313系に乗換え、長いトンネルを抜けた先の三島は、残暑厳しいカンカン照りでした。

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一度改札を出て、伊豆箱根鉄道の窓口でこれを買います。駿豆線の1日乗車券で、三島~修善寺間の往復と同額の1040円。全区間乗ってどこかで一度途中下車すればモトが取れます。

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ホームに並ぶ3000系(左)と7000系、7000系の方が転換クロスなのですが、先発の3000系に乗ります。

クハ3505 P9145105
修善寺寄り先頭となるクハ3505の車内。JRの211系とほぼ同仕様です。

クハ3505 P9145107
運転台。ブレーキは電気指令式で、京急800形と同じマスコンです。

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3駅目の三島二日町で下車。交換設備はなく、朝ラッシュ時以外は無人です。

43レ P9145115
駅から歩いて10数分、線路の回りが開けてきたあたりで構えます。「踊り子」は約10分後に来るはず。5連でも十分収まります。左端が富士山ですが、雲がかかっているし、見えたとしても雪がなければ絵になりません。

4023レ踊り子3号  P9145116
10:46頃、踊り子3号が通過。C2編成で先頭はクハ185-4です。少し雲がうるさいし、もう少し側面に陽が回ればベストですが、欲をいったらきりがありません。大場で交換した上りを写してから駅に戻ります。*この画像は少し大きくなります。

P9145121のコピー
11:13発の47列車で修善寺に向かいます。列車は概ね1時間に4本、17時台からはほぼ等間隔ですが、日中は踊り子が入るので20分以上間隔が開くことがあります。

P9145131
修善寺まで乗ったのは過去に一度だけ。157系のデラックス急行「伊豆」だから、大場から先の記憶はほとんどありません。一番前でロケハンしながら修善寺に到着。右が乗った3003編成。左は軌道線塗色の復刻編成で、江ノ電の色とよく似ています。

モハ3003 P9145123
モハ3003の車内。113系に準じた座席配置ですが戸袋窓が異様に大きい。

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4番線に停車中の185系。踊り子8号の発車まではまだ小一時間あります。

クハ185-104 P9145130
まだ誰も乗込んでいないので、車内を撮影しておきます。登場時は車端部の化粧板がコルク模様でした。

P9145138
逆光ですが編成通しも1枚。

P9145134
修善寺のホームには洗面台がありました。コックを捻ってみたけどお湯は出ません。

P9145143
改札を出てみます。駅舎全景。小綺麗だけどおもしろみがまったくない。

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駅名表示も控えめです。

51レ P9145156
最初の予定では次の牧之郷(まきのこう)の先で上りの踊り子を撮るつもりでしたが、正面がちでしか撮れないので計画変更。駅直前のカーブがよさそうと確認したら、架線柱の間隔が狭すぎてダメ。この電車に乗って修善寺に戻ります。

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上りの踊り子は伊豆仁田~原木間の来光川橋梁で撮れるかなと考えていました。しかし、かつての上路式ガーダー橋はコンクリート橋に変わり、車体の上半分しか見えないので、この案もボツ。さぁどうする。どのみち上りは本命ではないし、撮るだけではなく、この機会に最後の乗車をしておくのもありでしょう。幸い駿豆線内なら自由席は特急券なしで乗れるのです。2両の自由席は発車時点で3割くらいの乗車率でした。

4028レ P9145169
修善寺から伊豆長岡までの約10分、特例扱いとはいえ185系の特急「踊り子」に乗った最初で最後の体験となりました。

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時刻は13時近く、このへんで腹ごしらえをしておかないと食いっぱぐれてしまうので、伊豆長岡構内の駅そばでエネルギーを補給します。お薦めのしいたけそばは460円。しいたけも結構たっぷり入っています。しかし、こんな色のツユ、いくらうまいといっても関西人は絶対に食べられないだろうな。
*後編に続く。
プロフィール

モハメイドペーパー

 1946(昭和21)年生まれ、AB型、男。生息地は中央線(JR)の沿線なので、鉄道は複線で電化されているものと認識している。
 鉄道関係のライターが本業になり、今も細々ながら現役。趣味が鉄道模型製作だが、本業との境目は曖昧。

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