シグ鉄さんが一眼レフで夜景撮影に取組んでいるので、参考になりそうな写真を集めてみました。いずれも撮った本人ですら、失敗なのか成功なのか、ようわからんのです。

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私の地元、高円寺駅の南口で、カメラはコンデジ、プログラムオートです。デジカメはこういう光ものに対しては、フィルムカメラよりも鮮やかに表現してくれます。ほぼ、見た目と同じなので、成功例といえるでしょう。

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阪神電鉄武庫川線の武庫川。夕暮れ時で空はまだ明るさが残っています。ほぼ見た目どおりですが、電車の方向幕、右上の時刻表と時計は飛んでイスタンブールで、まるっきり文字が読めません。これがデジカメの一番の特徴なのです。

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これは2段くらいマイナス補正しています。なんとなく文字があるような感じはしますが、目で見た感覚とは違います。

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阪堺電車の天王寺。5月27日の19:57だから完全に陽は沈んでいます。ほぼ見た目どおりですが、1/30くらいなので少し手ぶれが出ています。

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これもほぼ同じ場所で、道路が拡幅されています。手ぶれ補正付きのカメラになっているけど、一目でわかるほどの違いは出ていません。

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同じ日の約20分後、上町線の住吉です。繁華街と違って周囲に強い光源がないので、背景が潰れています。画像処理で補正すれば、建物の輪郭くらいはわかるようになるでしょう。

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これも夕暮れ時、止められないなら流してみようとしたけど、動きにシンクロしていません。

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空も暗くなりました。シャッター速度を変えたりしてみても結果変わらず。私の腕はこんなもんか。

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新宿駅7・8番ホームの下り端から下り列車の後追い。前後移動なのでそんなにブレはなく、文字ははっきり読めます。

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向かってくる列車もほぼ同じ。前照灯に照らされたレールがアクセントになります。

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鉄なら電車の形を想像できるけど、一般人はどう見るだろうか。画像処理でシャドーを持ち上げれば電車の輪郭はわかるようになるでしょう。

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少し日を置いてまた挑戦。車体の輪郭が朧気にわかります。

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シャドーを持上げるとこんな感じ。結構しっかり写っているじゃないか。

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白い方が写りはいい。右に埼京線が入って画面に変化がつきました。前回より感度を上げているのかも知れません。

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信濃町、9月2日の19:50だから完全に夜です。方向幕の明かりがわかるけど、もう少し車両の輪郭も出したい。

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翌日、また挑戦(嵌まると結構しつこい性格なのです)。18:06でちょうど日没の時間ですが、まだ周囲は少し明るく、なかなかいい雰囲気に仕上がりました。露出はカメラ任せです。

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18:10、さらに暗くなっているはずなのに、カメラが気を利かせて明るくしてくれたようです。

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18:14、これもまぁまぁかな。

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18:24、空もほとんど明るさがなくなりました。

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同じ画像を補正したもので、少々ノイズが目立ちます。

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18:54、後追いは運転室の明かりで救われるけど、電照幕の文字は飛んでいます。

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京王電鉄調布駅、上り線の八王子寄りです。地下線ですが照明が多いのでかなり鮮明に写っています。

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列車が進入してくると前照灯の光を拾って絞込むので、全体としては暗く写ります。

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大阪市営地下鉄御堂筋線の心斎橋。天井のシャンデリアのような照明は蛍光灯が並んでいます。人間の目では蛍光灯を1本ずつ識別できますが、デジカメだとベタの面発光体になってしまいます。

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2段以上マイナス補正して、やっとなんとか見えるくらいです。

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そんなんしたら何も写らんで、というカメラの警告を無視して、やっと蛍光灯がはっきりわかるようになります。

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こちらは淀屋橋。やはり適正露出では蛍光灯が一体化してしまいます。

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蛍光灯に拘れば灯火管制になってしまいます。

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最後は都電荒川線の向原。住宅街だから回りの明かりはほとんどありません。

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これが狙い目だったのです。デコレーションだけ目立ってしまいます。

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大塚駅前、シャッターは1/30か1/15くらい、手ぶれ補正付きのカメラですが、動いているものには効き目がありません。銀座通りくらいの明るさがあれば、もっと車体がはっきり写るはずですが、そうなると肝心のデコレーションが目立たなくなるでしょう。

 ということで、まずはカメラ任せでいろいろなシーンを撮ってみましょう。そうすればカメラの癖がわかるので、次の段階ではその癖を逆手にとり、自分が望む結果になるようにカメラを騙してやればよいのです。なかなか思うとおりに写らないと自棄(やけ)を起こしてはいけません。