まだ外回りネタはいろいろありますが、あまりしつこいのは飽きられるので、模型ネタに戻ります。

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8月半ばから中断しているEF65の台車のブレーキ装置。左右のブレーキシューを結ぶ引き棒(正式名称不明)をどうやって模型的にアレンジすればよいか。なかなかイメージが湧いてきません。ここはちょっと気分転換をした方がよさそうです。

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ということで、しばらく封印しておくつもりだったEB10に手を出すことに。今年の4月にヤフオクで落としたものです。

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この機関車は足回りに特徴があるんで、車体はひとまず置いておきます。

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普通はスプリングベルト連動なのですが、これはインサイドギア、しかも密閉式としいうのが珍しい。下側の車輪ギリギリの所の穴はここから注油しろということなのでしょう。しかし、この位置では油がギアに回りません。

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コレクターもそこそこ摩耗しているし、車輪も汚い。おまけにインサイドギアが邪魔してウォームギア噛合わせの微調整ができません。これに限らず、台車枠はリベット止めなので、どうやって車輪を嵌込んでいるのだろうか。

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私の手元にきた以上、台車枠は分解できるようにします。リベットはアルミなので頭をヤスリで削り、3mmドリルで皿もみするとすっぽり抜けました。

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片側だけ外れればOKです。

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インサイドギアのケースはブリキをプレスしたもので、爪で止めています。爪を折らないよう、そうっと起こして外します。

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シンナーに漬けて綺麗にしました。

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車軸のスペーサーがファイバーで厚みも足りません。そのままでは左右のガタでウォームギアの噛合わせが不安定になるので、真鍮で作り直します。アイドルギアのカシメに厚みを合わせ、0.8tの2枚重ねにしました。見えない部分なので外周は完全な円に仕上げる必要はありません。

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ギアにはグリスを塗っておきます。車軸の端が摩耗して段付になっているのは直しようがない。

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復元できました。爪の曲げ加減が微妙で、最初はきつすぎて車輪の回転が渋くなり、0.2tの板を挟んで僅かにガタができるように調整しました。注油の穴は赤矢印の位置に開け直し。これで組み立ててからでも注油できます。車輪もシンナー付けでは完全に汚れが落ちなかったので、ドリルに咥えてサンドペーパーで磨きました。