去る9月7日、西武鉄道の1日乗車券で秩父まで行った帰りにちょっと寄り道してみました。
飯能のひとつ手前の東飯能で下車。乗ってきた電車は右に大きくカーブして飯能に向かいます。左の線路はJR八高線。この八高線と接続させるため、池袋線は飯能でスイッチバックをして、東飯能を底とするU字型のカーブを描いているのです。
跨線橋から眺めると、線路を真っ直ぐ延ばした先がちょっと不自然な空き地になっているのがわかります。実はこれ、飯能を通らずに吾野方面から池袋方面に直通させる短絡線の用地なのです。
はい、地図をご覧ください。かなり無理して東飯能経由としているのがわかります。オレンジの線が短絡線で丸数字は写真を撮った位置を示します。
東飯能駅の西口。鉄道会社名の表示がありません。東口にはマルヒロがあり、これはあとあと位置関係を確認する目印になります。
飯能は森林文化都市なんだそうです。
①から北側(東飯能駅)を見たところ。左が西武、右がJR。
西武(手前)とJRの線路を串刺しにしている道路は299号線。朝夕、このあたりはけっこう渋滞するようです。
南側は資材置き場みたいで、あまり線路用地のようには見えません。次の②地点までは平行する道路がなく、回り道になります。
②地点。左が東飯能寄りです。
北側、マルヒロが東飯能駅の位置です。
南側は緩く左にカーブしています。路面は少し掘り下げられていて、バラストを撒けばレール面が道路と同じ高さになるのでしょう。
③地点に近づいてきました。池袋線の線路が見えます。
③地点。
振返ります。複線どころか無理すれば複々線も敷けそうです。
左に寄って少し望遠気味。右端にマルヒロが見えます。
八高線もすぐ近くを走っています。
塀の中は西武鉄道の変電所。池袋線もすぐそこです。
立派なプレートが掲出されています。
ここの先は草ぼうぼうです。右が変電所。
ここまで歩いてきて、どこにも西武鉄道の用地だという掲示はありませんが、境界の柵が古レールなので鉄道関連の用地なのだろうと想像できます。ところどころ、頭を赤く塗っているのは、鉄道用地を表しているのだろうか。
④地点の手前に池袋線の43kmポストがあります。
④地点。その昔はこのあたりから先が単線で、笠縫信号場があったそうです。単線区間は数回に分けて複線化され、そのたびに信号場の位置も変わっています。
踏切から飯能寄り。このあたりで吾野方面への線路は上り線と平面クロスすることになります。
池袋寄りは線路間隔が広くなっています。下り貨物列車が信号待ちするための中線となる予定だったのだろうか。短絡線を使って特急の所要時間短縮も考えられたようですが、5分くらい短縮しても大勢に影響はなく、平日は秩父までの直通客もそれほど多くはないので、天秤にかければデメリットの方が多い。さらに貨物列車もなくなったので短絡線の必要性は薄れ、線路を敷くばかりとなった用地は放置状態が続いています。
飯能には西武関連の商業施設もできたし、完全複線化のおかげで横浜へ直通する急行も走るようになったので、短絡線にレールが敷かれる可能性はまずなさそうです。それにしても貨物列車のため、さらに特急を走らせるとしても1時間に1本くらいだから、近鉄の中川短絡線のように単線でも十分に用は足りるはず。複線でもオツリが来るような用地を確保したのは何故なのか。いろいろと突っ込み所はありますが、西武としてはいまさら昔のことを蒸し返したくないのでしょう。
オマケとして飯能駅の線路配置を観察してみます。左の2線が池袋方面の上下、右の1本が吾野方面となり、ホームは左から1~5番線。秩父方面の列車は主に2・3番線から発着し、右端の5番線は特急専用になっています。
3・4番線の先端から。ダブルクロスが3箇所あります。
特別図解。2・3番線が両側ホームになっているのがミソで、秩父方面の列車をここに入れれば、池袋方面の列車とは対面で乗換ができます。4番線からの池袋方面行きはポイントのカーブ側を5回も通過となります。斜めクロスをシングルスリップに換えればダブルクロスは1箇所ですみそうですが、シングルスリップは使いたくないのでしょうか。
飯能のひとつ手前の東飯能で下車。乗ってきた電車は右に大きくカーブして飯能に向かいます。左の線路はJR八高線。この八高線と接続させるため、池袋線は飯能でスイッチバックをして、東飯能を底とするU字型のカーブを描いているのです。
跨線橋から眺めると、線路を真っ直ぐ延ばした先がちょっと不自然な空き地になっているのがわかります。実はこれ、飯能を通らずに吾野方面から池袋方面に直通させる短絡線の用地なのです。
はい、地図をご覧ください。かなり無理して東飯能経由としているのがわかります。オレンジの線が短絡線で丸数字は写真を撮った位置を示します。
東飯能駅の西口。鉄道会社名の表示がありません。東口にはマルヒロがあり、これはあとあと位置関係を確認する目印になります。
飯能は森林文化都市なんだそうです。
①から北側(東飯能駅)を見たところ。左が西武、右がJR。
西武(手前)とJRの線路を串刺しにしている道路は299号線。朝夕、このあたりはけっこう渋滞するようです。
南側は資材置き場みたいで、あまり線路用地のようには見えません。次の②地点までは平行する道路がなく、回り道になります。
②地点。左が東飯能寄りです。
北側、マルヒロが東飯能駅の位置です。
南側は緩く左にカーブしています。路面は少し掘り下げられていて、バラストを撒けばレール面が道路と同じ高さになるのでしょう。
③地点に近づいてきました。池袋線の線路が見えます。
③地点。
振返ります。複線どころか無理すれば複々線も敷けそうです。
左に寄って少し望遠気味。右端にマルヒロが見えます。
八高線もすぐ近くを走っています。
塀の中は西武鉄道の変電所。池袋線もすぐそこです。
立派なプレートが掲出されています。
ここの先は草ぼうぼうです。右が変電所。
ここまで歩いてきて、どこにも西武鉄道の用地だという掲示はありませんが、境界の柵が古レールなので鉄道関連の用地なのだろうと想像できます。ところどころ、頭を赤く塗っているのは、鉄道用地を表しているのだろうか。
④地点の手前に池袋線の43kmポストがあります。
④地点。その昔はこのあたりから先が単線で、笠縫信号場があったそうです。単線区間は数回に分けて複線化され、そのたびに信号場の位置も変わっています。
踏切から飯能寄り。このあたりで吾野方面への線路は上り線と平面クロスすることになります。
池袋寄りは線路間隔が広くなっています。下り貨物列車が信号待ちするための中線となる予定だったのだろうか。短絡線を使って特急の所要時間短縮も考えられたようですが、5分くらい短縮しても大勢に影響はなく、平日は秩父までの直通客もそれほど多くはないので、天秤にかければデメリットの方が多い。さらに貨物列車もなくなったので短絡線の必要性は薄れ、線路を敷くばかりとなった用地は放置状態が続いています。
飯能には西武関連の商業施設もできたし、完全複線化のおかげで横浜へ直通する急行も走るようになったので、短絡線にレールが敷かれる可能性はまずなさそうです。それにしても貨物列車のため、さらに特急を走らせるとしても1時間に1本くらいだから、近鉄の中川短絡線のように単線でも十分に用は足りるはず。複線でもオツリが来るような用地を確保したのは何故なのか。いろいろと突っ込み所はありますが、西武としてはいまさら昔のことを蒸し返したくないのでしょう。
オマケとして飯能駅の線路配置を観察してみます。左の2線が池袋方面の上下、右の1本が吾野方面となり、ホームは左から1~5番線。秩父方面の列車は主に2・3番線から発着し、右端の5番線は特急専用になっています。
3・4番線の先端から。ダブルクロスが3箇所あります。
特別図解。2・3番線が両側ホームになっているのがミソで、秩父方面の列車をここに入れれば、池袋方面の列車とは対面で乗換ができます。4番線からの池袋方面行きはポイントのカーブ側を5回も通過となります。斜めクロスをシングルスリップに換えればダブルクロスは1箇所ですみそうですが、シングルスリップは使いたくないのでしょうか。