去る5月14日から営業運転を開始した都営地下鉄三田線の6500形、写真で見るとえらく真っ四角で味も素っ気もない形をしています。昨日、JRの武蔵小杉にホーム増設の様子を見に行った帰り、東急の武蔵小杉でたまたま遭遇したのですが、僅かにタイミングが遅くて満足な写真は撮れず、そのまま小一時間ほどホーム端で粘っても2本目は現れませんでした。

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で、本日(28日)は作戦を変えて三田線の蓮根に出撃。地図で見ると昼頃から三田方面行きが順光で撮れそうです。昨日と違って2本目にお目当てがやってきました。しかし、ここはカーブがきつくて8連はケツが切れるし、手前に邪魔物が突っ立っています。ちゃんとした編成写真はいずれ場所を改めて撮るとして、初めて見る実物の印象はなんといったらいいのだろうか。アルミ車体で側面は凹凸がなく、よくいえば究極のシンプルイズベスト、悪く言えば少しは色気出してもバチ当たらんだろうが、というところかな。模型屋目線で見れば、ほとんど直線構成だから作るのは楽そうです。

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車体隅に面取りがあり、屋根肩も羊羹を面取りした感じ。大屋根もほとんどフラットといっていいくらいです。考えてみれば屋根肩を丸くするのは車両限界に合わせたからで、限界内であれば丸くなくても構わないわけけです。窓の大きさ(高さ)もこれだけあれば十分。立ったままホームの駅名票が見えるようにというのは、荷物棚に邪魔されて無理なのです。

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Dコックはこの位置にあります。床上の位置にはないようで、検修の時に外からドアを開けるのに必要だと聞いたことがあるけど、どうなんだろう。

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西高島平行きが来たので終点まで乗って見ました。袖仕切りの高さが中途半端だし、なんとなく造りも安っぽい感じです。扉間は6人掛けなので、6300形より1両あたりの座席定員は6人少ない。

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これは小田急5000形。立ち客との干渉を避けるにはこれくらいの高さが必要です。

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運転室仕切り、三田線内は地上区間でも遮光幕は降ろしたままです。

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貫通路は最近の定番となったデザイン。

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座席は6人掛けだからといってそんなに幅が広くはなっていない。座面に僅かな窪みがあるが、相撲取りが座っても沈まないくら固い。

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ドアだけ見ると京阪電車かなと思う。都営車の色彩感覚はかなり独特で、浅草線の5000形もドア内側が紫とピンクが混ざったような色だった。

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帰り道、高島平に試運転列車が待機していたので、もう一度蓮根で待ちます。まだ営業運転に使っていない新品です。

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このカーブ区間は時々散水していました。暑さでレールが伸びるのを防ぐためなのでしょう。

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蓮根の発車案内。これは普通の状態で…。

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列車が接近すると色が変わります。久しぶりの三田線はいろいろとおもしろいものが見つかりました。

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*追加  前面の窓割り、これでおおよその見当はつきます。