フィルムカメラの時代、撮ったコマを全部プリントすることはまずなくて、一度も日の目を見ないまま埋もれてしまうカットが多々あります。デジタル化すればモニターで拡大できますが、それでもなお見落としていたカットがあるようで、今回、1967(昭和42)年4月に撮影したネガから、おっ、これは!!という1コマが発掘されました。

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大学の春休みに飯田線から名古屋近辺、さらに長野を回った旅行で、主な画像はすでにこのブログでアップしています。たまたま乗りものニュースに使うのでもう一度そのネガを確認していて、駅構内のなんてことはないスナップと思いながらも念のため拡大してみたのがこのカットです。
 場所は桑名駅構内の外れ、今の北勢線西桑名のあたりだと思います。左にいるのは国鉄の貨車でカ1584、右の小さいのが北勢線の貨車、両者が接近しているから、ここで積み荷の積換えを行っていたのでしょう。さらによく見ると、北勢線のワが止まっている部分はトラバーサーになっているので、積換えの時は数m左に移動して国鉄の貨車に接近できるわけです。この時代の北勢線に定期の貨物列車は運転されていなかったと思いますが、不定期に使用されることはあったのでしょう。かつては貨物ホームの上に屋根もかかっていたようで、その柱だけが残っています。
 北勢線は過去にもたびたび紹介されていますが、私はこの場所の写真を見た覚えがありません。この時も貨車が止まっているから取敢えず1枚撮ったもので、トラバーサーがあることなどはまったく気付いていませんでした。今ならここだけで数10カットは撮っているだろうけど、まぁ、1枚撮っていただけでもよしとしましょう。
*写真は拡大できます。じっくり眺めればさらにいろいろな発見があるかも知れません。